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ほうれい線は保湿だけでは消えない?原因とタイプ別の改善法を梅田の医師が解説

2026.09.02
ほうれい線は保湿だけでは消えない?原因とタイプ別の改善法を梅田の医師が解説

監修:前原律子 医師(日本ウェルネス再生クリニック 副院長)

スキンケアを丁寧に続けているのに、鼻の横から口元にかけての線がなかなか薄くならない――そんなお悩みで来院される方は少なくありません。
実は、ほうれい線は「肌の乾燥」だけで生じるものではなく、肌の奥にある脂肪や靱帯、骨格の変化まで関係しています。原因が深い層にある場合、肌表面へのケアだけでは届きにくいのです。

このコラムでは、大阪・梅田の日本ウェルネス再生クリニック副院長 前原律子医師の監修のもと、ほうれい線ができる仕組み、タイプごとの見極め方、逆効果になりやすいセルフケア、受診を考える目安までをわかりやすくまとめました。

ほうれい線ができる仕組み 原因は肌の表面より深いところに

肌・脂肪・靱帯・筋肉・骨の変化が重なって生じる

ほうれい線は「肌のたるみ」と一言で語られがちですが、顔はいくつもの層が重なってできています。いちばん外側の皮膚に加え、その下の脂肪、脂肪を支える靱帯、表情をつくる筋肉、そして土台となる骨。これらがそれぞれ少しずつ変化し、その結果として線や影が現れます。

保湿クリームや美容液が働きかけられるのは、主に皮膚表面のうるおいや質感です。脂肪の位置が下がったり、骨格の凹凸によって影ができていたりする場合は、塗るケアだけで線そのものを変えるのは難しいと考えられます。「頑張っているのに変わらない」と感じる方は、ケアの量ではなく、原因がある層とケアの対象がずれている可能性があります。

20〜30代で目立つのは「骨格による影」のことが多い

年齢が若いのにほうれい線が目立つと、「自分だけ老けて見えるのでは」と不安になる方もいらっしゃいます。前原医師によると、若い世代の場合は加齢によるしわというより、顔立ちの構造から生まれる影であるケースが多いそうです。たとえば次のような特徴があると、影ができやすくなります。

  • 上あご周りのボリュームが控えめ
  • 頬の高い位置が下寄り
  • 顔の中央部が平らで、あごがやや後ろに引っ込んでいる

「老化が早い」のではなく「もともと影が出やすい骨格」だと理解するだけでも、気持ちが楽になる方は多いといいます。

ほうれい線に見えて、実は別の変化が主な原因のことも

「ほうれい線が気になる」というご相談でも、診察すると口角の下がりや頬全体のたるみ、骨格の変化が中心だったということは珍しくありません。ほうれい線はさまざまな変化が重なって表に出てくる“サイン”のひとつ。線だけを見るのではなく、顔全体のバランスから原因を探ることが、遠回りを防ぐポイントです。

ほうれい線のタイプと見極め方

同じように見えるほうれい線でも、成り立ちによって向いている対策は変わります。まずはご自身がどれに近いかを確認してみましょう。

たるみ型 もっとも多いタイプ

頬の脂肪や皮膚が重力で下がり、口元に覆いかぶさるようにして線ができるタイプです。30代後半ごろから増え始め、真顔のときでも線が見え、笑うとさらに深くなるのが特徴です。下がった部分のボリュームをどう補うか、肌のハリをどう保つかが対策の軸になります。

骨格・ボリューム不足型

先ほど触れた、顔立ちの構造から影が生じるタイプです。年齢に関係なく見られ、写真で影が強く写りやすいのが特徴です。

乾燥・ハリ低下型

皮膚のうるおいや弾力が落ち、浅い線として現れるタイプです。比較的浅く、笑ったときだけ目立つ場合はこのタイプの要素が大きいことがあり、保湿や生活習慣の見直しといったセルフケアで変化を感じやすい傾向があります。

注入治療だけでは対応しきれないケース

「ヒアルロン酸を入れれば消える」とイメージされる方も多いのですが、頬の脂肪の下垂が大きい場合や、顔全体のハリが低下している場合は、注入だけで十分な変化を得るのは難しいとされています。状態によっては、医療機器による治療やリフト系の施術を組み合わせることを検討します。どの治療にも内出血・腫れ・左右差などのリスクがあり、効果の感じ方には個人差がありますので、必ず医師の診察を受けたうえでご判断ください。

ほうれい線が目立ちやすい人のチェックリスト

次の項目のうち、当てはまるものがいくつあるか数えてみてください。

顔立ち・骨格

  • 頬の脂肪が少なく、全体的に細めの顔立ち
  • 頬骨や上あご周りのボリュームが控えめ
  • 顔の中央が平らで、あごが引っ込み気味

表情・噛み方のクセ

  • 無意識に口角が下がっていることが多い
  • 口をすぼめるクセがある
  • 片側ばかりで噛んでしまう

生活習慣

  • スマートフォンやパソコンを見るとき、猫背・前かがみになりやすい
  • 睡眠時間が短い、または横向き・うつ伏せで顔が圧迫されやすい
  • 水分摂取が少なく、肌の乾燥が気になる

見た目

  • 笑うと線がぐっと深くなる
  • 指で頬を軽く持ち上げても線が残る
  • 写真で口元の影が濃く写る
  • 顔の立体感が乏しく見える

当てはまる項目が多いほど、ほうれい線が目立ちやすい傾向にあると考えられます。セルフケアの方法を見直したり、早めに専門医へ相談したりするきっかけにしてください。

逆効果になりやすいセルフケア4つ

熱心にケアしているのに改善しない場合、ケアの方法そのものが原因になっていることがあります。医師が見直しをすすめるケアを4つご紹介します。

1.力を入れてこするマッサージ

「強めにやったほうが効きそう」と思いがちですが、摩擦は肌への負担になります。刺激が積み重なるとハリが失われ、たるみが進んで線がかえって目立つことも。マッサージをするなら、押し込んだりこすったりせず、頬をそっと持ち上げるようなやさしい触れ方を心がけましょう。

2.狙う筋肉がずれた表情筋トレーニング

表情筋トレーニングは、どの筋肉を使うかが重要です。前原医師によると、口角を引き上げる動きだけではほうれい線へのアプローチにはなりにくく、頬の中ほどを持ち上げる筋肉を意識することが大切とのこと。やり方を誤ると、逆に線を深くしてしまう場合もあります。

3.保湿・美容液に頼りきりのケア

スキンケアは肌の乾燥やキメを整えるうえでは役立ちますが、脂肪の下垂や骨格による影には働きかけにくいのが実情です。高価なクリームを使い続けても手応えがない場合は、アイテムを変えるより、ケアの方向性そのものを見直すタイミングかもしれません。

4.顔まわりが痩せすぎるダイエット

急な減量で顔の脂肪が減ると、頬を内側から支える力が弱まり、ほうれい線が深く見えやすくなります。「顔を細くすればほうれい線も薄くなる」とは限らない点に注意が必要です。

セルフケアで様子を見る?専門医に相談する?判断の目安

ご自身の状態を、次の表と照らし合わせてみてください。

ほうれい線の状態 考えられる対応
線が浅く、笑ったときだけ目立つ セルフケアで変化が期待できる可能性あり
乾燥やハリ不足が主な原因と思われる 保湿・頬の中ほどを意識した表情筋トレーニング・姿勢の見直し
真顔でも線がくっきり刻まれている 専門医への相談を検討
表情に関係なく線が消えない 専門医への相談を検討
頬の下垂や骨格の凹みがある セルフケアのみでの改善は難しい可能性が高い

自分でできる範囲と、医療の力を借りたほうがよい範囲を見極めることが、時間や費用をむだにしないための近道です。

美容医療でのほうれい線治療の考え方

前原医師は、「保湿や美容液だけでほうれい線が改善する」という考え方は過大評価されがちだと話します。肌の質感を整えるうえでは意味がある一方、構造的な線には届きにくいためです。

ほうれい線の原因は一人ひとり異なり、どこから手をつけるべきかの優先順位も骨格や年齢によって変わります。そのため、ひとつの施術にすべてを委ねるのではなく、原因に応じて複数のアプローチを段階的に組み合わせることを検討するのが現実的です。治療の内容・回数・費用、起こりうるリスクや副作用は、診察時に医師から詳しくご説明します。効果には個人差があります。

ほうれい線治療のよくある質問

Q.ヒアルロン酸の効果は半年ほどしか続かないのですか?

A.持続期間は使用する製剤によって異なるため、一律に「半年」とは言えません。注入する部位や体質によっても差があります。

Q.ヒアルロン酸を入れると顔が大きく見えませんか?

A.仕上がりは注入の方法によって左右されます。量を入れすぎないこと、適切な深さに、部位に合った製剤を選ぶことで、顔全体のバランスを整えることを目指します。仕上がりには個人差があります。

Q.ボトックス注射で口元が動かしにくくなることはありますか?

A.注入量や部位によってはその可能性があります。当院では、リスクが高い方かどうかを事前に見極めたうえで、量と部位を慎重に判断して施術を行います。

Q.ほうれい線は治療で「治る」のでしょうか?

A.美容医療では「治る」というより「改善を目指す」という考え方をします。どこまでの変化を望まれるかは人それぞれですので、まずはカウンセリングでご希望をお聞かせください。

ほうれい線の解説動画

前原医師がほうれい線について解説したショート動画もご覧いただけます。

ほうれい線の解説動画(YouTube)

まとめ ほうれい線対策は「原因を知る」ことから

  • ほうれい線は皮膚だけでなく、脂肪・靱帯・筋肉・骨の変化が重なって生じる
  • 若い世代では、加齢よりも骨格による影が原因のことが多い
  • 強いマッサージや狙いのずれた表情筋トレーニングは逆効果になることがある
  • スキンケアだけでは、構造的な線には届きにくい
  • 線の深さや、真顔でも目立つかどうかがセルフケアか受診かの判断材料になる
  • 治療は原因に合わせて複数のアプローチを組み合わせて検討する

大切なのは、たくさん頑張ることよりも、原因に合った方向へ力を注ぐことです。梅田の日本ウェルネス再生クリニックでは、医師がお顔全体の状態を拝見したうえで、一人ひとりに合った対策をご提案しています。ほうれい線が気になる方は、お気軽にご相談ください。

※本記事は医療情報の提供を目的としたものであり、特定の診断や治療をおすすめするものではありません。症状やお悩みについては医師にご相談ください。

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執筆者

医療法人仁由会 日本ウェルネス再生クリニック 

理事・副院長 前原律子

経歴

  • 2009年
    国立大分大学医学部 卒業
  • 2009年
    神戸大学医学部附属病院にて初期臨床研修
  • 2011年
    神戸市立医療センター西市民病院 外科
  • 2014年
    神戸大学医学部附属病院 食道胃腸外科
  • 2014年
    神戸大学大学院医学研究科 博士課程 入学
  • 2016年
    神戸大学大学院医学研究科 博士課程 修了
  • 2016年
    医療法人前幸会 ささゆりヘルスクリニック 開院
  • 2020年
    医療法人仁由会 日本ウェルネス再生クリニック副院長就任

資格・所属学会

  • 日本外科学会 外科 専門医
  • 日本再生医療学会 認定医
  • 日本癌治療学会 がん治療認定医
  • JATEC プロバイダー
  • TNT certificate
  • 日本外科学会
  • 日本再生医療学会
  • 日本抗加齢医学会
  • 日本癌治療学会
  • 日本美容外科学会
  • 日本美容内科学会
  • カスタマイズ治療研究会

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